抗生物質、9割が処方箋不要

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ベトナムの薬局では良くも悪くもいろいろな薬が簡単に手に入ります。

ベトナムの抗生物質の市場規模は2009年から倍増したが、多くの患者が本来は必要ない処方を受けており、耐性菌が広まるリスクがある。
ベトナム社会保険庁によれば医薬品に使われる保険金は2017年は35兆ドン(1650億円)だった。同庁医薬品・医薬品施設部のグエン・ティ・イエン副部長によれば、抗生物質は最もよく使われる医薬品30種のうち3分の1を占める。
社会保険による医薬品の負担は2016年からは12%、2015年からは34%も増えた。原因の一つが抗生物質の処方の急増だ。専門家は、医師や薬剤師が無分別に処方している指摘している。
さらに保健省の調査では都市部で売られる抗生物質の88%は処方箋が不要。農村部では91%に上る。多くの患者は細菌感染がなくても抗生物質を購入し、必要とされるより長く摂取を続ける。
ホーチミン市医科薬科大学のグエン・ホアイ・ナム博士は、「私立診療所を経営する医師らの一部は、強い抗生物質を処方してよく効く治療だと患者に印象付けようとしている」と批判する。「名声とより多くの来院患者を得ようとして安全を無視している」。
2009年から2015年における抗生物質の使用量は、それまでの5年間の3倍に増えた。抗生物質の過度な利用は、抗生物質に抵抗力がある耐性菌の蔓延を助長している。WHOによれば、ベトナムは抗生物質に対する耐性菌の感染症が最も広がっている国の一つだ。ホーチミン市保健局のファム・カイン・フォン・ラン副局長によれば、抗生物質はベトナムの医療費の17%を占めている。
ホーチミン市熱帯病病院では、救急医療を受ける多くの患者が抗生物質に耐性があるバクテリアに感染している。グエン・バン・ビン・チャウ院長は、「最新かつ最も高額な抗生物質でしか治療できない。将来はバクテリアに対して手の打ちようがなくなる恐れがある」と警鐘を鳴らしている。
(5月17日付VNエクスプレス)
https://e.vnexpress.net/news/news/antibiotics-sales-in-vietnam-double-over-9-years-exacerbate-superbug-epidemic-3750873.html