酒におぼれる夫のしわ寄せに苦しむ家族

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アルコール依存症に対する社会的、政策的取り組みが必要です。

ハノイ市フンフン通りの小さな家に妻と住むホアン・スアン・ソンさん(69歳)は「酒なしでは生きられない」。妻のグエン・ティ・カイさんによれば「1日1リットルのお酒と肉を少し摂るだけ。1週間もご飯を食べないこともある」。ソンさんは長年の飲酒がたたり、一人ではもう歩けない。2年前に失明したが医者にもいかず、ベッドで寝た切りだ。
男性が飲酒におぼれるしわ寄せは家族、特に妻や子供に行く。ソンさんは酔うと家族や近所の人たちにまで怒鳴り散らす。2年前には酒を飲みながら喫煙して毛布に失火し火事も起こした。
グエン・バン・ミン(仮名、48歳)さんは過度の飲酒で肝臓や腎臓を悪くした。ミンさんは20歳から飲み始め、酒で仕事も失った。「毎日2リットルは飲む。稼いだ金は全部酒につぎ込んでいる」。一家の生活費は妻が稼いでいる。飲酒運転で事故を起こしたこともある。アルコール中毒の治療で6カ月入院したが、退院後1週間で友人たちとまた飲み始めるようになってしまった。
専門家らはベトナム人の飲酒量が増えるにつれ健康への影響を懸念する。商工省によれば、ベトナム人の2017年の飲酒量は計39億リットルで前年から10%増えた。2025年には46億リットルに達し世界10位に入ると予測される。
イエンバイ省に住むブー・ティ・フエさんは、夫が肝臓がんと診断された。飲酒が原因によるとみられる。「夫の治療費と子供たちの生活費を私が稼がなければならない」と嘆く。
さらに予防保健局の調査によれば、家庭内暴力や児童虐待のうち34%が飲酒が原因だ。ジェンダー・家族・女性・青少年研究および応用科学センターのレー・スアン・ドン氏は、男女平等の推進とともにアルコールの制限が家庭内暴力対策法の実行に効果的と主張している。
(3月3日付VNS)
http://english.vietnamnet.vn/fms/society/196476/cheers-to-tears–male-alcoholism-hurts-women.html