クアン国家主席が重病?駆け巡る噂

チャン・ダイ・クアン国家主席の重病説が出回っている。まだネットの噂の域を出ないが、ベトナムの国家元首で共産党の序列2位にあたるクアン国家主席は、最高指導者グエン・フー・チョン書記長の後継候補ともされており、SNSなどではクアン氏の病状に関する情報が瞬く間に伝播している。
情報の出所はフェイスブック上で活動しているジャーナリストのチュオン・フイ・サン氏。サン氏は8月10日の投稿で、クアン国家主席が7月25日から病気療養に入り、日本へ向かい、2週間以上にわたり不在にしていると伝えた。この投稿は8月14日現在で700回を超えるシェアがなされ、非公式メディアが一斉に引用している。
最高指導部の健康情報は国家機密であり、ベトナムの公式メディアはクアン氏の病気について報道していていない。ただサン氏の投稿が注目されるのは、7月末にディン・テー・フイン党書記局常務が病気療養中であることをいち早く伝えたからだ。フイン氏は日本で治療を受けた後でフーコック島で療養しているとの情報がネット上を駆け巡り、その後にベトナム共産党もフイン氏の休職を発表している。
重病説は何らかの意図を持ったデマの可能性もある。ただ公式メディアが党と政府の統制下に置かれているベトナムにおいてSNS上の情報を「ただの噂」と切り捨てることも難しい。公式メディアは、クアン国家主席が7月25日にロシアの要人と会談したと報じたことを最後にその動向を伝えていないようだ。公式メディアが今後、クアン国家主席の動向を伝え、事実上、ネットの情報を否定するかどうかが注目される。