ダナンAPECの陰で死者100人の台風被害

APECやTPP関連会議で主要国の首脳、閣僚が集合したダナンは、会議直前に台風23号に見舞われた。ダナンでは大きな被害を回避したが、世界遺産として登録されているホイアンが浸水した。中部一帯での死者・行方不明者は合わせて100人を超えている。当局は49カ所で決壊の恐れがあった貯水池の放水に踏み切った。
地元メディアは被害がここまで大きくなったことについて、地方での準備不足を批判している。たとえばカインホア省では13万人以上を避難させる計画が、実際に避難したのは6000人と4%に過ぎなかった。ビンディン省やビントゥアン省、ニントゥアン省でも適切な避難行動が行われなかった。カインホア省では37人、ビンディン省では15人が死亡した。クオン農業大臣は、「正確な気象予報が提供されていたにもかかわらず、一部の省が指示通りに動かなかった」と怒りをあらわにしている。
ビンディン省では船10隻が転覆し、船員の死者・行方不明者は13人に上る。同省クイニョン港には104隻が緊急避難しようとしたが、停泊スペースが十分でなく53隻しか受け入れられなかった。結果、84人を乗せた8隻が転覆した。
北部から中部は毎年のように台風に襲われる。先月に熱帯低気圧による洪水被害で100人の犠牲者を出したばかりだ。教訓を生かさなければ、次の犠牲が生まれることになる。