国営造船ビナシン元会長の逮捕

2010年に破綻した国営造船ビナシンのグエン・ゴック・スー元会長が25日に逮捕された。また一人、グエン・タン・ズン前首相の人脈が共産党のグエン・フー・チョン書記長が進める反汚職運動の網にかかったことになる。
逮捕容疑は「職権乱用」だ。スー氏はオーシャンバンクへのビナシンの預金を使って、ビナシン内の部下たちに便宜をはかったという。同行は、2010~2014年に一部の預金口座に対して中央銀行が設定した水準より高く金利を設定して便宜を図っていたとされる。スー氏は、不当に高い金利から1050億ドン(約5億円)を得て部下に分け与えていたという容疑だ。オーシャンバンクのハー・バン・タム元会長には既に終身刑が下されている。
オーシャンバンクは2015年に経営難で国有化され、同社の大株主である国営石油会社ペトロベトナムも巨額の損失を被った。オーシャンバンクの損失に絡んでは、ペトロベトナム元会長のディン・ラ・タン前党政治局員など数十人が逮捕されている。またスー氏は、ビナシン会長に任命される以前はペトロベトナム副社長を務めていた。
スー氏は当時のズン首相からビナシン会長に指名された。タン前政治局員、スー元ビナシン会長、タム元オーシャンバンク会長が逮捕されたことで、いよいよズン前首相の「その時」が近づいているともささやかれ始めている。