「オープンな性教育を」専門家が提唱

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12年生(同高校3年生に相当)の39%がセックスを経験済みという調査を発表したベトナム国家大学ハノイ校のチャン・タイン・ナム博士(青少年心理学)が、家庭や学校におけるオープンな性教育を提唱しています。(「中3の1割、高3の4割にセックス経験」からの続き)

― 写真や動画をアップロードされて自殺するケースもありますね?原因はなんですか?
多くの家庭で愛やセックスを語ることが「タブー」と考えられている結果だ。家族で子どもの恋愛は望まれていない。両親は恋愛について子供を怖がらせてしまう。例えば「誰かと恋愛すれば、勉強をしなくなり、ろくな仕事につけなくなる」と脅かしてしまう。「もし言うことを聞かずに恋するのなら自分で生きていけばよい。お父さんもお母さんももう育てない」などと言う。そうやって子供がどうやって愛を知るのか?
その結果、子どもたちは、両親の消極的な反応を嫌がって話すのを怖がるようになる。何を話しても親は落ち着いて理解してくれないと思ってしまう。もし間違いを犯したときも、子どもたちは許されないと考えるようになる。全ての価値、尊厳を失ったと考え、家族や親族を辱めたと失望し、自殺を考えるようになるのだ。両親や親族、友人が反対した愛やセックスで間違いを犯したことのプレッシャーに比べれば死すら怖くなくなるのだ。

― ベトナム社会では、子どもたちのセックスをオープンにし、受け入れるべきでしょうか?
私の考えでは、両親や大人は、子どもたちが生まれたときから性教育や愛、セックスにオープンに受け入れるための準備をするべきだ。3歳までの教育は、子どもたちが性器を含む体の部位を、男の子と女の子の違いも含めて正しく知るようになることだ。4~5歳までは、性器も含めた体の部位の機能を教える、正しい触り方、ジェンダーや社会的関係について教育する。
6~10歳は、生殖系統や思春期、第2次成長期の変化、異なる性向(同性愛、バイセクシャル)に関する基礎的情報を教える。
11歳以上は、性教育や安全なセックスに関する教育を行う。愛とは何か バージンや結婚前の性関係について。また適切な情報を選ぶ能力、セックスや子供たちにとって重要な問題についての情報を精査する能力を身に着ける必要がある。

― 家族、学校、社会は子供たちの「愛」にどういう態度を取るべきでしょうか?
家族、学校、社会はまず、子どもたちの性教育やセックスに関する考えを改めてほしい。この問題について話すことをためらうことはよくない。大人はオープンに性の問題を捉えるべきだ。上の世代は、「昔の教育で私たちはうまくいった」という考えを捨てるべきだ。
友情や愛情、セックスに関する教育は、まずは家族、そして学校が社会と一体になるべきだ。「専門家でないから」と心配する必要はない。重要なことは、家族や学校の態度、信頼、価値の方向性が、子どもが行き過ぎになる前に「打ち勝つ」ことにつながるのだ
さらに意識しなければならないのは、家庭や学校で、性教育や愛情、セックスの教育において、イエスであれば、イエスと言うべき。見て見ぬふりをするべきでない。
(3月14日VOVベトナムの声)
https://vov.vn/tinh-yeu-gia-dinh/thuc-trang-bat-ngo-ve-tinh-duc-hoc-duong-o-viet-nam-hien-nay-739192.vov