シンガポール人の生産性、ベトナム人の20倍

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現場で仕事をされる方からは「納得」という声が聞こえてきそうです。

2017年ベトナム韓国グローバル人材フォーラムが12月14~15日にかけて開催され、今年のテーマは「漢江の奇跡から紅河の奇跡へ」だった。セミナーではベトナム商工会議所(VCCI)のホアン・クアン・フォン副会頭が、ベトナム人材育成における現在の課題を企業の観点で語った。
2015~2016年度におけるグローバル競争力リポートにおいてベトナムは140カ国・地域中56位。しかしイノベーションに関連する要素の指数は低い。たとえば技術吸収力は121位、生産過程の複雑さは101位、科学研究機関の質は95位、中等教育の質も95位だ。
さらに統計総局によれば、一人当たり労働生産性は年3360ドル。シンガポールの4.4%、マレーシアの17.4%、タイの35.2%、フィリピンの48.5%、インドネシアの48.8%にとどまる。「言い換えれば、シンガポール人1人はベトナム人20人以上の生産性がある。マレーシア人はベトナム人6人分近く、タイ人は3人近く、フィリピン人とインドネシア人は2人分」。フォン副会頭はこう指摘する。さらに「ベトナムの労働力は外国語やチームワークの点で評価が低い。高級人材でもベトナムと世界のギャップは大きい」。
フォン副会頭によれば、労働生産性が低い主な原因は、労働市場に適した人材は何かを認識できておらず、経済発展の方向性も予見できていないことにある。大学教育はニーズに適しておらず、職業訓練や採用でアンバランスが生じているという。「第4次産業革命に直面し、労働力の需給や労働構造の面で深刻な課題にさらされる。労働者は、失業したくなければ生産の変化に適応しなければならない」と警鐘を鳴らす。
オックスフォード大学やマッキンゼーの共同研究によれば、、先進国の職業の50%が、15年以内に自動化により代替される。この比率はベトナムのような発展途上国ではさらに高い。「若くて豊富な安い労働者というベトナムの優位性はもはや強みではなくなる。国際労働機関(ILO)によれば、国内の縫製業や履物業界の86%の労働者は第4次産業革命の進行で失業する可能性がある」
この課題を解決するためには、フォン副会頭は「共産党や国家が主要大学に投資して先進国に近付くべき」と提唱する。また現在のように市場と隔絶した教育モデルではなく「市場が必要としているもの」「市場がこれから必要とするもの」を教育すべきと強調した。
(12月15日付ベトナムネット)
http://vietnamnet.vn/vn/giao-duc/khoa-hoc/tu-ky-tich-song-han-den-ky-tich-song-hong-417855.html