ヌイファオ鉱山への罰金の意味

マサン・グループが運営するヌイファオ鉱山(タイグエン省)への処分が今週、とうとう決まった。世界最大級のタングステン鉱山は、環境基準に沿った操業がされていなかったなどが理由だ。
査察は45日間にわたって行われたというが、実はヌイファオを査察すること自体は1年前から決まっていた。同鉱山は2004年に認可後、2010年にマサンに譲渡された。そしてマサンによる取得のコンサルタントを務めたのが、時の首相、グエン・タン・ズン氏の娘であるグエン・タイン・フオン氏が率いるベトキャピタル証券だ。
今回の査察は、昨年の政権交代後に決まり、1年という時間をかけて「クロ」判定が出された。その間にブー・フイ・ホアン氏(前商工大臣)やディン・ラ・タン氏(前運輸大臣、処分時はホーチミン市共産党委員会書記)といったズン政権の閣僚たちが処分されていることは偶然の一致ではないだろう。
天然資源・環境省の査察では、土地利用に関する手続きの瑕疵や土地収用や住民への立ち退き補償の遅れ、鉱山開発に伴う産業廃棄物の処理への違反、有毒物質の一部排出などが確認された。処分内容は22,000ドルの罰金と違反の是正措置だが、果たしてこれで捜査が終わるのか。次の焦点は、どこの誰まで追及が及ぶかだ。