ベトナムでも「新生児取り違え」、父親が提訴

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ベトナムでも起きていたようです。都市部の私立病院が急速に発展する一方で、地方の医療レベルの低さはベトナムの大きな社会問題です。

ハノイ市に住む男性が6年前に起きた新生児取り違えで自分の子どもではない赤ちゃんを渡されたとして病院を訴えている。保健省は7月11日、フン・ザン・ソンさんがバービー総合病院を提訴したことを明らかにした。
2012年11月1日、ソンさんは医師たちに生まれたばかりの男の子を渡された。ソンさんの妻はオムツの違いに気づき疑念を持ったが、病院側はソンさん夫婦の赤ちゃんだと言い張った。しかし成長するにつれて、男の子は夫婦のどちらにも似ていないことがはっきりし、疑いが膨らんだ。とうとう夫婦は国立刑事科学研究所で検査を受けた結果、自分たちの子どもでないことが判明した。「とてもショックを受け、どちらの子どものことも慮った。病院のミスで皆が苦しんでいる」とソンさんは訴えている。
ソンさんの本来の子どもを渡されたブー・ティ・フオンさんと夫は2015年に離婚してしまった。フオンさんが浮気の末に赤ちゃんを産んだと夫が考えたからだ。フオンさんは女手一つで男の子を育てていたが、真実を知り同じく衝撃を受けた。
病院側は誤りを認めている。4月14日に双方の家族にDNAテストを行い、あらためて取り違えが確認された。ソンさんによれば、バービー総合病院は全ての責任を負い、2週間後に本当の子どもをソンさんの元に戻すと約束したが、3カ月たっても状況は変わらないままだ。このためソンさんはバービー郡人民裁判所に訴えを起こし、病院に物理的、精神的な損害に対する賠償を求めている。
グエン・クオック・フン院長は、事件が起きた2012年当時は自身の着任前だったと釈明している。また病院はソンさんからの申し立てを受けて調査を行い、もう一方の家族も見つけた上で、交通費や検査費用を支払っているという。取り違えに関わった二人の看護師は処分を受けて別の部署に異動させられた。「病院には賠償する資金もない。医療職の月給は400万ドン(160ドル)程度だ」。
ソンさんが生物学上の息子をすぐにでも取り戻したいと考えている一方で、フオンさんは真実を受け入れられず、6年にわたり育てた子どもを手放せないでいる。同病院総合企画部のグエン・ゴック・ビン部長は、「フオンさんは『まだ心の整理ができていない』と言っている。育てた子どもと別れる決意ができたと思ってもその夜には考えが変わってしまうようだ」と明かす。
お互いの家族はそれぞれの子どもに会っている。ソンさんは、フオンさん家と今後も関係を保ち、子どもたちに悪影響を与えないようにしたいと考えている。
(7月12日付dti)
http://dtinews.vn/en/news/024/57364/hospital-sued-for-giving-wrong-babies-to-parents.html