怒れるドライバーら、料金所閉鎖に追い込む

(c)Tuoi Tre

政府予算が足りないベトナムでは道路整備にPPPの一種であるBOT(建設・運営・移転)型投資が多用されますが、今年に入って国道での料金徴収への反対運動が広がっています。投資家にとって予測不可能なリスクの顕在化と言えますが、庶民目線ではいわれなき現代の関所と捉えられています。

南部メコンデルタ地方ティエンザン省カイライを走る国道1号線に設置された料金所が11月30日朝、3か月半前にドライバーの激しい抗議運動で閉鎖に追い込まれた後、操業を再開した。しかし直後に再びドライバーの業務妨害に近い抗議が始まり、翌日未明には休業となり、無料の通行を認めることになった。
再開3時間後の午後12時45分、ドライバーが通行料金を、日常生活ではもはや使われない200ドン (1セント)や500ドン(2.5セント)といった小額紙幣で支払うと、料金所周辺に30分の渋滞が発生し、料金所は営業再開後、最初の閉鎖に追い込まれた。午後3時35分にいったん再開したが、4時50分にまたもや停止した。
そして翌1日午前1時30分、ドライバーらは、同じくもはや使われないコインで、たとえば2万5000ドンの料金に対して2万5100ドンを支払うなどで100ドンの釣りを要求すると、釣りの準備がない料金所は再び混乱し、三度閉鎖。無料の通行を認めるに至った。一連の混乱でホーチミン市からカントー市を結ぶ交通の大動脈が寸断した。
カイライ料金所は、カイライ付近の道路改修とバイパス整備の事業費1兆3890億ドン(6110万ドル)をねん出するため、既存の1号線本線で通行料金を徴収する目的で設置され、8月1日に開業した。しかし新たなバイパスを作るために既存の道路に料金所を開設する手法にドライバーが大反発した。バイパスを利用するかどうかにかかわらず料金を徴収することは、ドライバーに選択の余地がないという理由だ。またドライバーらは道路維持料金を支払っている以上、改修された国道を通行する権利はあると主張し、小額紙幣の支払いで混乱を引き起こし、8月15日に料金所をいったん閉鎖に追い込んだ。
運輸省は、料金所の移動には応じない代わりに値下げを容認。BOT事業者である国道1号線ティエンザン投資会社のグエン・フー・ヒエップ社長によれば、通行料は従来より3割低い2万5000ドン(1.1ドル)~14万ドン(6.17ドル)に下がった。
11月30日の再開時は、交通公安も秩序維持にあたり、ティエンザン投資会社も800平方メートルの停車スペースを用意して小額紙幣への支払いに対する準備を進めた。しかしドライバーは停車スペースへの移動を求める公安の指示に従わず、やはり混乱が起きた。公安は秩序を乱したとして2人を逮捕している。
(12月1日付トイチェー)
https://tuoitrenews.vn/news/society/20171201/southern-vietnam-tollgate-shuts-down-over-repeated-opposition-from-drivers/42938.html